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山本 一郎

文藝春秋

グループ:Book

ランキング:4886

価格:¥ 756

発売日:2008-11

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カスタマーレビュー

「新聞のあり方」が漠然としていて・・・  (2008-12-29)
ネットの「無料」サービスは誰が出しているのか?今まで考えなかったことだが、「サービスを提供する会社が負担しているのではなく、『ますますネットが拡大する』という期待から資金調達という形で証券会社や株主、あるいは広告主が出している」という。ゆえに、大不況でこの無料バブルも終わる、というのが著者の考えで、一番あおりを食っている事例として、新聞業種が例に出されている。でも、なんか著者のブログに比べて歯切れが悪い。「新聞社は読者の顔を知ろうとしない」というが、朝日の「アスパラクラブ」みたいなことを大手各紙がやっていて、かつ目に見える成果が上がっていると言いがたい。「パッケージ(印刷〜販売)部門とファクトリー(編集)を分ける」というのも内容がない。

ライブドア再考の3章もいまさら感があったが、ソフトバンクの経営について見た4章がよくまとまっていて面白い。ソフトバンクモバイルの買収資金で相当きつい追い込みをかけられている話はネットでは多々出ているけれど、本書ではまさに「自転車操業」という言葉が似合う同社の財務テクニックとその危うさをわかりやすく説明している。孫正義が嫌いな著者はSBは存続はきわめて難しいと見ているが…

前著「俺様国家」に比べると、データなどのファクトも少ないし、ねちっこい嫌味が利いてない、物足りない本だが、こんな考えもあるとそこそこに楽しめる本かな、という感じ。

財務的視点の記述のところが面白い  (2008-12-20)
独りよがりな記述も散見されるが、財務的な視点で書かれているところなどとても興味深く読んだ。特に一罰百戒の堀江氏のところは、堀江氏逮捕で国民の溜飲が下がったというか、社会正義が達成されたといった感があるなか、堀江氏よりももっと悪質な残党がいっぱいいることを記述するなど業界のことを知らないと記述できないような記述があり、興味深かった。
なぜ、都心に行くと、ポルシェやBMWの新車が数多く走っているのだろう、それはね。。。という解の一つを知った気がした。
また、ソフトバンクの章もなかなか語られることのないことなので、なるほど、そういうことであったかと納得できた、とともにYahooBBでソフトバンクの携帯の私は不安にかられた。
ネット世界を始め、全世界が不安定な時期に突入した。このような時こそ技術革新が求められているのかもしれない。

いまさら、インフラ企業や新聞社を儲けさせろと言われても、時代錯誤もいいとこ♪  (2008-12-18)
いわゆるネット企業、ネット文化をなんとか批判することで特徴を出したいのだろうが、見解には賛成いたしかねる。

ネット企業は、インフラ企業や新聞社にフリーライドし、金融バブルに乗じてぼろもうけしてきた、ネット文化はやらせなど醜悪というのが、要するに筆者の見解なんだろう。
しかし、インフラ企業や新聞社は、容易に真似できないネットワークを占有するという参入障壁によって、価値以上に過剰な利益をむさぼっていたのをインターネットの普及によって適正な利潤まで引き下げられたというのが実態で、それを再び元に戻せというのは、インフラ企業や新聞社などの古典的企業の代弁者といわれても仕方ないだろう。
また、ネット文化には確かに人間が一面でもっている醜悪な部分も浮き彫りにしたが、他方で新たな交流や表現を生んだのも一面であり、一方的にネガティブに評価するのはバランスを欠くだろう。

ということで、到底、見解には賛成できない。また、考えがひねくれているせいか、文章も読みにくかった。

まあ、こういう見方もあるのではという意味では、ネットバラ色論者の本と並行して読む分にはいいかもしれない。

よくまとまっている  (2008-12-17)
1章が新聞とネットの広告の取り合い
そして情報の質について
2章が貧乏人が金を落とさないネットの実情について
3章がホリエモンについて
4章がソフトバンク
5章がネットの中立と無料について

ソフトバンクについては有価証券報告書をもとに絶望的な状態を説明
おもしろい
要するにソフトバンクモバイルのために借りた借入が返済できなくなりつつある
でもアイフォンしくじった
みたいな

あとはとにかくみんな思ったほど金をネットに落とさない
そしてプロバイダーは定額だから調子にのってニコニコ動画とかスカイプとかウィニー使うといつかパンクすると警告
とてもまとまりがよかった

論理が明確で、筋は取っている真っ当な正論です。面白かったです。  (2008-12-10)
・一通り読ませていただきました。
 さっと読める内容ですが内容は詰まっています。
 印象深い箇所は
 −新聞社はそれぞれの新聞の読者が何を欲しているかを真剣に考えれば
  自ずと打ち手は見えてくるはずでネットに進出すれば良いというものではない
 −ネットによって情報の収集が極めてローコストになった結果、国民総専門家
  (=自分の好きなモノ以外興味を持たず、どんどんアンテナがとがっていく)
 −日本には国政や司法の中枢の人間が”誰が日本を支えているか”
   を意識していて、偏りすぎた傾向が見えたときには
   適切なタイミングでアラームが上がる仕組みがある。
  (=ex.ホリエモンの見せしめ逮捕、消費者金融の一掃)

・ソフトバンクの章に関しては
 ソフトバンク(モバイル)が目先のコベネンツ条項死守の為、
 これ以上インフラ投資が出来ないとか。例えば、基地局にしても 
 公称ではドコモと同等というレベルですが全然違うと。
 基地局と称しているものの1/3が単なる中継局なのでは?との話。
 また、海外の投資会社を使った飛ばしもあるかもしれないと。

・さて、以降は個人的意見ですが・・・
 著者の山本さんに是非伺いたいのですが
 「だから、何が言いたいのですか?」「どうしたいのですか?」と。
 ソフトバンクのおかげで日本のITインフラは世界一のレベルと安さが
 実現できたと私は信じて疑いません。
 固定だけでなく、モバイルについても同様に良い影響は出始めているのでは。
 ドコモとKDDIの茶番を見せられていた頃はとても歯がゆかった。
 そこに満身創痍とはいえ、ソフトバンクが参入して、
 少しはドコモも企業努力をアシストしたわけで。

・山本さんはソフトバンクが危ないと吹聴して、バブルの崩壊を煽って、
 ドコモやKDDIを儲けさせたいのですか?
 山本さんが斬るのは参入障壁や規制やあるいは
 旧態依然とした”体制”の側ではないですか?と問いたいですね。
 切り口が鋭いだけに、商材選びが好みに合わず、とても残念です。

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