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文藝春秋
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カスタマーレビュー ![]()
復帰しました第五巻!
(2008-10-16)
長い長い「竜馬が行く」にちょっと息切れしてしまい、途中で断念しかかったこの五巻。
大人気の大河ドラマ篤姫にも影響されて、半年振りに竜馬の世界に復帰しました。
で、感じたのは、やっぱり面白いということ。
篤姫を観ることで徳川側からみた幕末を知り、この「竜馬が行く」を読むことで倒幕側からの幕末も同時に知ってくると、両方が非常に面白くなります。
幕末という時代は、司馬さんが本の中で『維新史は、その歴史そのものが壮大な戯曲である』と、言っている通り、本当に面白い!
とくにこの五巻は竜馬というより、幕末という時代を主役に据えている印象が強い巻なので、その維新史の面白さが存分に味わえます。
池田屋の変、蛤御門ノ変、長州や薩摩の動向、新撰組、高杉晋作、来島又兵衛、司馬さんが、『神が幕末の混乱を哀れんで派遣した妖精』と例えた勝海舟、そして西郷隆盛。
『評するも人、評せさるるも人』。
竜馬に西郷の印象を尋ねた時の返答を聞いた勝海舟が残した言葉がこれ。
さて、竜馬は西郷をどうみたのか。
そんな幕末の主役、二人の対面が書かれているのがこの五巻です。
様々な人物に焦点を当てるだけに、ストーリーとして流れに乗って読み進むことが難しかったこの五巻ですが、そこがまた読み応えがあり、またそこを超えると徐々に薩長同盟あたりに触れてくるので、俄然面白くなってきます。
このまま一気に突っ走れそうです。
坂竜飛騰
(2006-12-31)
p298に出てくる当時の竜馬の活躍を表した言葉「坂竜飛騰」。
まさにこの頃の竜馬をうまくあらわしていると思う。
竜馬、西郷という幕末の両雄がようやく出会い、一気に時代の流れが進んでいく第5巻、読み応え十分です。
欲を去ること
(2006-02-15)
西郷隆盛と出会います。
世に出て何かをなす人というのは共通しているんですよね。
西郷隆盛は
「おのれを愛するなかれ」
が自己宗教であり、
「敬天愛人」という言葉を好んでいた。
また、どういう人間が大事業をなせるかを考えついに結論を得た。
「命も要らず、名も要らず、官位も金も要らない人は、始末にこまるものなり。
この始末に困る人ならでは、
艱難を共にして国家の大業は成し得られぬものなり。」
竜馬の語録では、
「世に生を得るは事を成すにあり。
人の事跡を慕ひ人の真似をすることなかれ」
となり、
独自性が強いみたいです。
ここら辺の違いがそれぞれの「道」を作っていくんですね。
大きな人達が出会い、時代をつくっていくんだなって感じられました。
竜馬がゆく 第五巻
(2005-11-10)
司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第五巻。池田屋事件に禁門の変、時代を揺るがす大政変が続く元治の世を荒々しく描く。京都における長州藩の権威は一挙に崩落し、忽ち朝敵としての汚名を着せられる、その一方で次第に体制を強めていく幕府の影に潜む薩摩藩の存在、巡るめく時代の中でかの竜馬自身は西郷と歴史的な出会いを成し遂げる。神戸海軍塾は解散し、幕臣勝海舟の大きな手立てを失った竜馬は次なる同士として、西郷との間である新計画を企てる。海軍塾の流れを汲んだ、日本発の商社の設立。長州征伐がいよいよ本格化する勤王党と佐幕派の戦いの最中、今も尚我が道を進む志士竜馬の道のりを描く。
前作に続いて、余談や小話に重複も目立って、冗長な表現は多くなってしまう上に、幕末史を描く上で思想的にも外交的にも大きな事件であったはずの、薩英戦争や長州砲撃事件などが全くと言って良い程触れられていないので、こうした小話も歴史的な意義がつかみにくい位置づけになってしまっている事は紛れも無い事実だろう。しかし、原点を辿ればあくまで竜馬の物語なのだ。竜馬を取り巻く幕末の風雲を語るには、本編に描かれている政調で十分足るだろうし、況してこれだけ細かな点を指摘した小説を読む上での前提として、幕末の基礎的な流れは読者も知っていて然りだと思う。本巻では、竜馬の動向はやや停滞気味だが、海援隊設立に至る重大な一歩として、そして竜馬のその後を語る上で欠かせない維新三傑西郷との出逢いを描いた局面として、気長に読んで貰いたい。続く歴史は奇跡の如く蠢いていく。
池田屋の変
(2005-09-08)
かの有名な池田屋の変が登場します。
大河ドラマ新撰組などでもお馴染みのこの場面は竜馬とは直接的なつながりは少ないのですがとても興味深いですね。
本書では新撰組が思慮、思想のないただの殺人集団のように描かれています。実際のところはどうなのでしょうか?ドラマではとても魅力的な人物の集まりのように描かれていましたよね。
長州の暴発(京の焼き討ち)を一時的に救うことになるのが池田屋の変ですが、新撰組にとっても、幕府にとっても結局はこの快挙が崩壊への序章となってしまうのですから、歴史は皮肉なものですね。
この時節にあって竜馬は『まだ早すぎる、みんな無駄に死んでいく』と唇を噛み締めます。そして、竜馬自身も海軍塾を閉鎖に追い込まれ無に帰していきます。尊皇攘夷熱に浮かれる世間に踊らされることなく、自らの信念に従って生きていく様がここでもありありと描かれています。

