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ナカニシヤ出版
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発売日:2008-08
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カスタマーレビュー ![]()
Webと併せて、取捨選択すべき
(2008-09-07)
羽入辰郎氏のウェーバー告発本出版が斯界の碩学折原教授による徹底した反論を招いた、一連の論争の中間総括的
なアンソロジー。論争の経緯自体は、編者のWebサイトに詳しいので、そちらを。
(ただし小谷野敦氏の論争の経緯をまったくフォローしていない呆れた論考もアップされていたりしますが)
本書は、その経緯や白黒という性格のものではなく、その過程で広がった論点を収穫したもの。
直接的に羽入-折原論争で焦点になったウェーバーの文献学や訓古主義的な印象を与えかねない研究者の態度とい
った論点以外にも、方法論的考察あり、論壇政治分析ありで、バラエティに富んでいます。
よって、読者は、自身の関心にしたがって適宜取捨すべき、かと。
個人的には、丸山尚士氏の論考や本書の付記に収録された雀部幸隆氏による概観がお勧め。
【蛇足】
私自身は、相前後して出版された羽入辰郎氏の新刊も含めて、羽入氏の主張には、なんら意義を感じません。
万歩譲って、羽入氏のいうウェーバーの資料操作が事実重大な問題なのだとしても、それはウェーバーの中心的な
問題関心(なぜ西欧が?/近代って?)とそれを思考するためにウェーバーが苦心して編み出した方法論には、まる
で影響ないものだし、爾後ウェーバーをめぐって交わされた議論にも、あまり影響を与えない瑣末なものだと思っ
ています(つーか、あんたの嫁さんなんか知らねぇよってのは駄目?)。
また折原教授が、羽入氏批判をめぐって提示された、プロ倫の読解は、この一連の経緯の中での最大の収穫だと
思っています。

