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Malcolm Gladwell

Little Brown & Co (T)

グループ:Book

ランキング:38

価格:¥ 2,475

発売日:2008-11-18

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カスタマーレビュー

社会現象に好奇心を抱く人に向いている本  (2009-01-01)
ベストセラーで邦訳もされている「The Tipping Point」と「blink」の作者マルコム・グラッドウェルの最新刊。アメリカでは2008年11月18日に出版されたばかりだがすでにベストセラーのリストにあがっている。

「Outlier」とは、「他のものとは異なる、外れている」といった意味で異常値とも訳される。グラッドウェルがこの本で扱っているのは、一般集団から外れて並外れた成功を収めた者に共通するファクターである。

たとえばカナダのアイスホッケーのプロの選手には1月か2月の誕生日が多いが、それには意外な理由が潜んでいるようなのだ。また、他人よりもはるかに優れた才能があれば必ず成功するというものでもないことをグラッドウェルは指摘する。成功のためにはもちろんある程度の才能は必要だが、それと同等かそれ以上に育った環境やタイミングが影響を与えていることを彼は例を挙げて強調する。

こういったアイディアをマイクロソフトのビル・ゲイツやビートルズ、モーツアルト、といった誰でも知っている人物をあげて説明するのはこれまでにも使い古された手法だが、語りのテクニックのうまさがグラッドウェルをベストセラー作家にしているのだろう。

また、「なぜアジア人は数学ができるのか?」といったアメリカ人向けの解説は、日本人として別の意味で興味深い。

とにかく読みやすいのが魅力。語りもスムーズでいつの間にか引き込まれる。
「The Story of Success(成功談)」という副題のために成功へのハウツー本と誤解する方がいるかもしれないが、そうではないので要注意。

また、グラッドウェルのセオリーに対して「あまりにも単純化しすぎている」という批判があるが、彼はジャーナリストであって学者ではないので、そう目くじらを立てるのもお門違だろう。彼の導いた結論に同意できない箇所は多かったが、こういう本に対して「それは違うだろう」とひとりで反論するのも楽しみのひとつなのだ。

この本がもっとも適しているのは、常に「なぜこんな現象が起きるのか?」と好奇心を抱く人だろう。軽く手に取り、軽く読みながし、そして同じ本を読んだ人と意見交換するのに適している。
ところで、私の周囲の中年以上のアメリカ人男性はみんなこの本を読んでいるようだ。
「The Tipping Point」ほど優れてはいないが、まちがいなくミリオンセラーになるだろう。

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